心的外傷後ストレス障害(PTSD)とは

心的外傷後ストレス障害(PTSD)は、人間なら誰でもかかり得るものです。心的外傷後ストレス障害(PTSD)とは、衝撃的な出来事によって心に生じた傷(心的外傷・トラウマ)が元になり、その後にさまざまなストレス障害を引き起こす疾患のことを指します。
心的外傷後ストレス障害(PTSD)の原因としては、トラウマになるような出来事――地震や洪水、火事のような自然災害や、戦争・監禁・虐待・強姦といった人災などが挙げられます。
心的外傷後ストレス障害(PTSD)には、急性のものと慢性のものがあります。心的外傷後ストレス障害(PTSD)の主な症状としては、恐怖感や無力感をはじめ、心的外傷による悪夢やフラッシュバック、心的外傷のきっかけとなった物事を連想させるもの・人に対する麻痺や回避などが挙げられます。

心的外傷後ストレス障害(PTSD)の治療

心的外傷後ストレス障害(PTSD)は、衝撃的な出来事によって生じた心的外傷の後遺症ということができます。
心的外傷後ストレス障害(PTSD)は、放置しておくと、日常生活・社会生活にも支障をきたしますし、何よりも本人にとって大変苦痛なものです。よって、心的外傷後ストレス障害(PTSD)の自覚症状がある場合は、早めに医師(精神科・心療内科)にかかることをオススメします……といっても、本人が自分で医師にかかることができないことも多いので、心的外傷後ストレス障害(PTSD)には、周囲の理解が必要になります。
心的外傷後ストレス障害(PTSD)の治療には、通常は薬物療法と精神療法の双方が用いられます。特に心的外傷となる出来事に対する情緒的な障害の解決のためには「トークセラピー」が最も有効だと考えられています。

ベトナム戦争から作られた病名

昔は心的外傷後ストレス障害(PTSD)という病名はありませんでした。心的外傷後ストレス障害(PTSD)という病名が作られたそもそもの始まりは、ベトナム戦争で極限を超える悲惨な体験をした兵隊の精神的後遺症が、1970年代にアメリカで大きな問題になったことでした。ですから元々はトラウマというのは戦場体験のことを指していました。
ところが同じような症状がレイプの被害者や自然災害の被災者にも現れることがだんだんわかってきて、心的外傷後ストレス障害(PTSD)という病名が正式に作られたのです。最近では心の傷やストレスをなんでもトラウマと呼ぶ傾向があり、それにしたがって心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断されるものが増えていますが、その結果病気の概念が曖昧になっていることも確かなので、これには賛否両論があるところです。

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